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商工会からお知らせ

ラケットを振ると肘が痛む

バドミントンをやっている高校生Mちゃんのお話です。

ラケットを上から振ると肘が痛いと訴え来院。
俗に言う「テニス肘」ってやつですね。(この場合バドミントン肘というのでしょうか。)

Mちゃんの症状は上からのスイングだけが痛く、横からや下からのスイングは痛くないといいます。もしこれが全スイングで痛かったら重傷なのですが、今回は軽いうちに来てくれたので良かったです。

東洋医学には「本治」と「標治」という言葉があり、本治とは根源的な治療、標治とは主症状の緩解の事を言います。
簡単に言うと局所的に診るか、全体的に診るかの違いです。

Mちゃんの症状に当てはめると、肘が痛いと言っているので肘の治療を行うのが「標治」、肘に負担を与えている原因を治療するのが「本治」ということになります。
現状、病院や接骨院で行われている一般的なテニス肘の治療は痛い所に電気をあてて、サポーターを巻いて安静にしてくださいで終わりです。
しかしこれでは「標治」の治療しか行われていません。一時的に良くなってもまた再発します。

テニス肘はよく「使いすぎ・オーバーユース」だから痛くなると言われていますが、同じ練習量でもテニス肘にならない人だっています。(体格や成長速度の差を除いて)テニス肘になる人とならない人の違いは一体なんでしょう?

答えは姿勢です。正しいフォームでならいくら使いすぎても負担はそんなにかかりません。世間一般に言われている「使い過ぎ」とは『崩れた姿勢での使い過ぎ』と解釈するのが正解です。
例えば腱鞘炎も背中を丸めて肩肘張った姿勢で使いすぎているから痛くなるのであって、単純な使い過ぎで痛くなるわけではありません。

どの競技においても上から振り下ろす動作で肩や肘が痛くなるのは例外なく、肩の位置が下がっているからです。本来の自分のベストポジションから下の位置で放っているので肩や肘に無理な負担がかかり痛みが発生するのです。

なので肩が下がってしまう原因を見つけて解消してあげるのが「本治」です。これを怠ると痛みの供給元を残した状態で競技をさせる事になるので何度でも再発します。

まず1回目の施術では肩が下がってしまう原因を探すことに専念しました。
検査の途中で「以前に腰が痛くなったことがあった」というので、腰の筋肉を押さえながら素振りをさせると痛みが軽減する事が分かりました。

で、今度は腰が痛くなった原因を探します。既往歴を診てみると踵を手術した事があるそうです。しかも肘と同側の右足の踵でした。
これでもう決定的です。

つまり
手術後のリハビリ不足から下腿~大腿筋膜の緊張がずっと残り、時間をかけて腰部にまで緊張が広がり骨盤を歪ませていた。←腰痛の発生
骨盤の歪みから腰背部~肩甲骨の筋膜が緊張し、背中が伸びないからオーバーハンドの際どうしても打点がさがってしまう。
自分は思い切り振り上げているつもりでも実際は肩が下がっているので意識と体勢にズレが生じ無理に修正しようと余計な負担がかかっていた。

ということなのでしょう。

原因が分かったので治療は肘~腕にかけての筋と関節の矯正を行い(標治)、骨盤~背骨の矯正と下腿筋膜の調整を行いました(本治)。

結果は計6回で完治しました。

東洋医学では「本治」と「標治」で治療することを基本としており、当院でもこれを採用しております。
痛い所だけを診ていても一時的に良くなるだけで完全に治る事はありません。

『木を診て森も診る』、そんな治療を受けたい方は金井接骨院へ是非どうぞ

当院の公式HPはこちら  http://kanai-sekkotsuin.jp/

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